石角友香の執筆ポートフォリオ
情報誌の音楽担当を経て、音楽ライターとして独立。主に日本のポップミュージックの記事を執筆しています。インタビュー、ライブレポート、コラムなど、ドキュメント7、ジャーナリズム3ぐらいの意識で、現場にいるリスナーの感覚を重視しています。
プロフィール
石角友香 Yuka Ishizumi
情報誌の音楽担当を経て、独立。主に日本のポップミュージックについて執筆しています。インタビュー、ライブレポート、音楽コラム、レビューなど。RealSound、OTOTOY、SPICE、Skream!、encore(有線のオウンドメディア)、DIGLE MAG、Spincoasterなどに寄稿。
最近の記事
「生きててよかった!」と叫びを上げる藤原聡(Vo/Pf)の姿に象徴的だったが、もちろんそれ以外にもライブ活動を休止していたと思えないメンバー各々のプレイヤビリティの向上、さらにいえばメンバーが増えたサポート陣が大挙してステージに現れる様子など、あらゆる場面が“Official髭男dismのライブ”でしか味わえない興奮に満ちていた。約1年半ぶりのワンマンライブであり、発声可能なライブとしては約4年ぶりの開催である。RealSound
国内外のインディポップと共振しながら、日本語の表現にも繊細で大胆なオリジナリティを見せる彼らが、早くも今年第三弾のシングル「渚で会いましょう」を8月21日にリリースする。前2作でリスナーを広げた感がある中、新曲では少し体験的なユニークなリズムアプローチやアレンジを聴かせ、感覚的に楽しめる音楽と出逢わせてくれる。10月からは全国6カ所を巡るワンマンツアーも控える中、バンドの深部を知る好機になりそうな新曲、そしてツアーについてメンバー全員に答えてもらった。ぴあ
Kroi が6月19日にリリースした3rdアルバム『Unspoiled』のリリースイベント――と言うにはあまりにもスペシャルな――「Kroi Free Live at "Departure" at 横浜赤レンガ倉庫」を6月22日(土)に開催した。赤レンガ倉庫の建屋をバックドロップがわりに、極上のグルーヴを潮風に乗せたKroiと呼応するオーディエンス、横浜の風景をレポートする。encore
ササクレクトが主催するイベント『ササクレフェス2024』が6月8日、渋谷WOMBLIVEにて開催された、今年はレーベル「術ノ穴」が20周年、その母体会社であるササクレクトが5周年を迎えるアニバーサリーイヤーで、周年に相応しいラインナップが集結。ライブステージ「MAIN LIVE」とDJフロア「DJ&ART」の2ステージに計13組のアーティストが出演し、4s4kiのライブではアニバーサリー曲「Don’t Look Back」に参加したOHTORA、Hanagataも加わるこの日ならではのコラボレーションも実現した。ここではライブアクト6組をレポート。表現のアウトプットは様々だが、どこか共鳴するマインドを残した5時間を振り返る。SPICE
音楽だけにフォーカスして欲しいという動機から一切素性を明かさずシングル“Lost in Translation”でデビューしてから約5年。2021年、300万回再生を超えたヒット曲“Scars”のリリースタイミングで日本のシンガー・Hiro-a-keyであることを明らかにしたNenashi。その後もアーティストネームの由来である「根無し草」よろしく、日本、フランス、イスラエル、アメリカ、タイなど世界中のアーティストと共振し、ボーダレスなコラボレーションを実現して作り上げた1stアルバム『Found in Tokyo』を今年4月にリリースした。 Spincoaster
日常の風景や心象を描きつつ、鋭く社会と対峙するクールな作風を持つ下岡晃(Gt.&Vo.)と、同じプロセスを辿ってもどこか心温まるポップな楽曲へ落とし込む佐々木健太郎(Ba.&Vo.)。異なるふたりのフロントマンを擁する3ピースバンド、Analogfishのキャリアは今年で結成25周年を数える。DIGLE MAG
Bialystocksが2024年第1弾リリースとなる「近頃」をリリースした。同曲は映画化、舞台化と展開してきたアニメ『オッドタクシー』の世界から新たに誕生したドラマ『RoOT / ルート』(テレビ東京ほか)のオープニングテーマとして書き下ろされた1曲。若手探偵のバディものというテーマ性や、背景にある『オッドタクシー』の世界観がこの曲にどう落とし込まれているかなど、聴きどころも多い。エバーグリーンと新しさのどちらにも独特の距離感をとりながら、完成度の高い作品を送り出し続けるBialystocks。テンポ感や音像に新たなフェーズの到来も感じるこの曲の制作プロセスについて聞いた。Real Sound
映像を担当するメンバーも所属するクリエイティブミクスチャーユニットという初期設定もさることながら、強力なライブアンセム「Jurassic」、メロディアスなスローチューン「No Time To Lose」など曲のよさが際立ってきたNIKO NIKO TAN TAN。彼らがメジャー1stアルバム『新喜劇』を8月7日にリリースした。既発のシングル曲も多く含みながら、今とこれからを示唆するアルバムタイトルチューンや、ギターのサウンドをフィーチャーしたリード曲「Only Lonely Dance」など、新曲たちも強い。マイペースさと野心が混在したかのような不思議な存在感を放つOCHAN(Vo/Synth)とAnabebe(Dr)に、ニューアルバムの話を通してNIKO NIKO TAN TANのオリジナリティについて聞いた。
RealSound
メジャー1stフルアルバム『月で読む物語』と本作を携えた全国ツアー「輝夜を捜して」で同世代バンドと一線を画すストーリー性を体現したクジラ夜の街。この夏はさまざまなフェスやサーキットイベント、またメンバー4人が各々ミュージシャンとして参加するイベントも決定し、オリジナリティを垣間見せている。6月にはシングル「祝祭は遠く」をリリースし、同曲も含むメジャー2nd EP「青写真は褪せない」を7月3日にリリースする。今回はこのバンドの新たなフェーズを予感させるEPについて早速インタビュー。
2023年12月15日に開催された企画ライブ『長い一日』終演後に発表されたイベントシリーズ『小林私の五日間』。当初は新しい音楽の楽しみ方を提案するイベントとして、Vol.1の「小林私とマターリ歌う日」のみの内容発表だったが、回を追うごとにいわゆる音楽ライブとしては逸脱した、毎回趣向の異なるライブを展開した。果たして『小林私の五日間』とは何だったのか? レポートで振り返る。
忘れらんねえよが2024年のゴールデンウィークの3日間(4月28日、5月1日、5月3日)、既存97曲と新曲3曲のトータル100曲をやり切る「全曲LIVE〜忘れらんねえよの曲ぜんぶやる〜」を開催した。ここでは最終日の下北沢・近道の模様をレポートする。 ぴあ
odolがニューアルバム『DISTANCES』を携えたライブを大阪・東京で開催。ここではSoldOutした2本目の東京公演をレポートする。ちなみに東京でのスタンディングのワンマンライブはなんと5年ぶりである。SENSA
2023〜2024年の主な執筆記事
現行のミュージック・シーンのあらゆる場面で活躍する辣腕ミュージシャン集団でもあるBREIMENが、現体制でリリースした3作のアルバムでそのオルタナティヴ・ファンク・サウンドの可能性を開陳してきたタイミングの昨年10月に、メジャー・デビューを発表。バンドで作る音楽の新しさや面白さをアップデートし続ける5人の動向はミュージック・ラヴァーにとって気になるところだが、今回リリースされるニュー・アルバム『AVEANTIN』を機に、彼らの音楽的な享楽と狂気はより広いフィールドに波及することだろう。ここではメジャー・デビューに至る経緯や本作の軸になった楽曲などについて、メンバー全員インタビューを実施した。Skream!
ここまで渇望感に満ちた初ワンマンライブというものを久々に目撃した。それは後ろのドアまで満員のフロアに立ちこめる熱気だけのせいじゃないだろう。LAMP IN TERREN(以下、テレン)、そしてEnfantsの動向を追ってきたファンには知られていることだが、テレンの活動終了後、松本大(Vo&Gt)のソロプロジェクトでもユニットでも、バンドでもないスタンスで正体を明かさずスタートしたEnfants。音源をリリースするまでは何の先入観も抱かず、音楽と正面衝突して欲しかったのだろう。1st EP「Q.」リリース後は……
DI:GA ONLINE
SIRUPがオーストラリアのプロデューサー・Taka Perryをサウンドプロデュースに迎えた「GO!!」を1月にリリース。2024年第1弾シングルの同曲は自動車ブランドMINIの新モデル「MINI Camden Edition」とのコラボ曲で、CMのためにSIRUPが書き下ろし、自ら出演も果たした。ファンキーなベースラインと爽快なビートが、さりげなく新たなアクションを促してくれる1曲だ。今回はSIRUPとTakaへのメールインタビューを通して二人の交流や「GO!!」の制作背景を知るとともに、互いにアジアのアーティストして見据える未来や展望についても聞き、共通点を探る。RealSound
go!go!vanillasが、10周年のメモリアルツアー『DREAMS TOUR 2023-2024』のファイナル公演を幕張メッセで開催。3月9日のDAY1は「MAKE MY DREAM」と題したワンマン公演、3月10日のDAY2は[Alexandros]、sumika、04 Limited Sazabys、My Hair is Bad、マカロニえんぴつ、UNISON SQUARE GARDENを迎え「MAKE YOUR DREAM」と題した対バン公演として行われた。ここでは、ワンマン公演「MAKE MY DREAM」の模様を振り返る。Real Sound
Michael Kanekoが『JAPAN & ASIA TOUR 2023』の一環として、自身のワンマン・ライブとしては過去最大キャパとなる東京・渋谷WWW Xでの公演を開催した。ソロでの弾き語り、結成したばかりの3ピース・バンド、brkfstblend(ブレクファストブレンド)、そしてフルバンドの3部構成で届けたこの日のライブは、それぞれの編成で魅せる彼のアーティスト/ミュージシャンとしての個性のみならず、この日を機に、より自由なアーティスト活動を展開して行こうとする彼の所信表明をも内包していたのだと、全ての演奏が終った後に気づいた。Spincoaster
"BanG Dream!(バンドリ!)"と音声創作ソフトのコラボレーションにより始まった次世代プロジェクト"夢ノ結唱"の最新曲をTHE SPELLBOUNDが手掛けたことは、THE SPELLBOUNDファンにとっても、"バンドリ!"ファンにとっても画期的且つ納得度の高いものではないだろうか。Skream!
Galileo Galileiにとってもファンにとっても2023年は忘れ難い年になった。昨年10月、warbearのライブにてリユニオンが発表され、今年5月31日に7年ぶりのアルバム『Bee and The Whales』をリリース。同日からツアーをスタートし、同ツアー中に今回の『WINTER HARVEST』が急遽決定。しかも、前回のツアーとの間に尾崎雄貴(Vo/Gt)と岩井郁人(Gt/Key)が軸になって制作を進めたバンドのドキュメンタリー映画『劇場版 僕らのGalileo Galilei〜会えたね〜』の公開という、およそ以前の彼らからは想像できない驚きの展開が待っていたのだから。SPiCE
この人となら世界を変えられるかもしれないとか、たった今、この人と自分しか世界に存在してないような気がする――そんな幼く青い野望が新しいアート、もしくは事件を起こしてきたのだ。ドレスコーズの最新作『式日散花』が"別れ"をテーマにするに至った大きな理由は志磨遼平にとっては長年の表現における"共犯者"であり、自分を形成する魂の親のような存在であるアート・ディレクター 信藤三雄の死にあった。 Skream!
Official髭男dism「Chessboard」「日常」レビュー
“人生”と“1日“を描いた2曲、構造とアレンジを駆使して伝える歌の核心 Real Sound
インタビュー/ Galileo Galilei『Bee and The Whales』インタビュー
他のどんなアウトプットでもなくGalileo Galileiでしか作り得なかった音楽が7年ぶりのオリジナルアルバム『Bee and The Whales』で鳴っている。はっきり言ってかなりとっ散らかったアルバムとも言えるし、キャリアを重ねてきた音楽家がまだこんなに自由でいられることに歓喜してしまう面もある。これまで海外の音楽を同時並行的に吸収・消化してきたスタンスとも違うし、.......SPiCE
コロナ禍のみならず、閉塞する現実への反抗と逃亡を幼い夏の恋に結晶させた前作『戀愛大全』(2022年10月リリースの8thアルバム)から1年空かずにリリースされるニュー・アルバム『式日散花(読み:しきじつさんか)』。……. Skream!
「結果いい形になった」TESTSET、想定外を選んだ先の想定内 Bezzy
インタビュー/ KIRINJI『Steppin’ Out』インタビュー
堀込高樹のソロプロジェクトとなって2作目、キリンジ時代から通算16作目のアルバム『Steppin’ Out』が到着した。コロナ禍の内側に渦巻くエネルギーを絡めとった前作.......
usen encore
Bialystocks、恵比寿LIQUIDROOMに充満したオーディエンスの期待感 一回性の時間を作り上げた記憶に残る夜 RealSound